優雅な昼の祭りから、勇壮な夜の興奮へ
奥飛騨に春の訪れを告げる「飛騨神岡祭」は、神岡町市街地にある大津神社、白山神社、朝浦(あそら)八幡宮の三社で同日にそれぞれ行われる例祭の総称で、「高山祭」、「古川祭」と並ぶ、「飛騨三大祭」のひとつです。
祭の最大の見どころは、三社の中でも一番規模の大きい大津神社の渡御(とぎょ)・還御(かんぎょ)の各行列。
大津神社を発輿した渡御行列は、市街地のメイン通りを笛・太鼓・鉦を打ち鳴らす祭囃子の中、進路を清める天狗に似た鼻の高い猿田彦を先頭に、獅子・神楽・雅楽・鶏闘楽・奴・台輪と呼ばれる移動式の舞台で舞を披露する采女、小・中・大神輿が進む様は圧巻の一言。
渡御行列の終点となる本町防災公園では、社中芸能披露が催されます(雅楽、舞姫、鶏闘楽、獅子舞)。
神様が里から神社へ戻られる還御行列では、本町防災公園を出発し、西里通りを進んできた各社中が、大津神社参道下の川西ポケットパーク付近で、芸能披露を行います。
一日街中を巡行した獅子、鶏闘楽や神輿の担ぎ手たちは気分も高まって最高に盛り上がり、熱狂的に舞い踊り、練ります。
各神輿は、参道を行きつ戻りつゆっくりと練り進みますが、参道を登りきり境内にさしかかるとそれまでの足取りから一転、鶏闘楽の鉦が打ち鳴らされる中境内を一気に駆け抜けて拝殿へとなだれ込みます。
熱気あふれる祭りのクライマックスは、観光客のみならず地元の人たちをも魅了します。
当日の日程などは、飛騨市のサイトをご確認ください。
▶令和6年度「飛騨神岡祭」情報(随時更新) https://www.city.hida.gifu.jp/soshiki/47/61434.html
- 開催日
- 2024年4月27日