【飛騨高山】飛騨のお正月といえばこれ!皆楽しく良いお年を♪

もうすぐお正月!皆様、良いお年をお迎えください♪

新年を祝う日本の「お正月」は古くから様々な行事などが行われており、その伝統が長い歴史とともに受け継がれています。同じお正月の過ごし方でも地域によって異なることがあります。知らなかった!というような驚きの声を聞くこともあります。そんな「お正月」、飛騨高山特有のお正月と言えばこれ!という物や事についてご紹介します!

お祝いの花が咲く♪花餅飾り

(出典:フローレ21)

【花餅とは?】

飛騨地方の冬は特に寒くて雪も多いため、正月を飾る適当な花もなく、その上、農家の家は昼でも暗かったことなどもあり、正月を明るく飾り、子供たちを喜ばせるためなどから、昔の人たちが考え出したものです。飛騨地方の農家では、大晦日が近づいてくると、雪深い山に入り、枝振りのよい切り株を探し、切り取って持ち帰ります。その木株の枝には、つきたての餅を花のように飾り付け、さらに、紙で作った小判、ガラスで作った金の玉などを枝に吊り下げ、お鏡餅を供え、これを『花もち』として座敷天井下の横柱に取り付け、正月を迎えます。

また、食用色素を用いてますので、万が一、餅を口にしても安心です。あられなどにして食べることもできます。 飛騨高山のはなもち(餅花)は、柳枝のようなものは少なく、自然の木の切り株から出た枝に紅白餅をつける姿が一般的です。名称も、全国的には餅花(もちばな)というそうですが、飛騨高山では花餅(はなもち)と呼ばれています。花餅(餅花)は、お正月が終わると、そのままにしておいて、おひな祭りのころ、枝から紅白の餅を取り外し、その餅を油で揚げることで、雛あられができます。飛騨高山のお正月の文化とはいうものの、近年では飛騨高山でさえ、この花餅を飾る事が極端に少なくなってきました。それは、この花餅の材料である自然の木や切り株が山に少なくなってきたためです。自然の雑木林に囲まれてきた飛騨高山の山々が大きく変わろうとしています。自然が変わるということは、同時に人々が培ってきた文化も維持できなくなることを意味しています。花餅づくりを続ける事で、山々の自然と密接につながってきた飛騨人の文化を大切に守り、伝統文化を広く発信していっています。

お祝い事にはこれを食べる「天ぷら饅頭」

飛騨地域では、お祭りやお正月の時に饅頭を天ぷらにして食べていました。甘さ控えめのこし餡が使われ、子供から大人まで、また甘いものが苦手な人にも人気の一品です。揚げたてはもちろんのこと、冷めてもおいしい故郷の味です。リピーターいちおしの「やみつきになるおいしさ」揚げた紅白のまんじゅうは、飛騨高山のまつりの’’ごっつぉ’’といえばコレです。「まんじゅうの天麩羅」淡いピンクのまんじゅうの中身は、しっとりとした「こしあん」。そう、少し小さめですが普通のお饅頭なんです。

飛騨高山では、お祭り料理として紅白のお饅頭を天麩羅にして食べるのです。そのために、地元のスーパーでは、春や秋のまつりシーズンになると、いつものお饅頭よりも甘さを抑えた餡子で作った「てんぷら用のお饅頭」が店頭に並びます。もちろん、お惣菜コーナーには、調理済みのまんじゅうの天麩羅も売られています。初めて見る方は驚かれることも多いのですが、「くせになる」と評判に。何度も訪れる方も増えています。あんドーナツにヒントを得て、こしあんの饅頭を揚げるようになりました。衣は秘伝のレシピで、こしあんは北海道産の小豆を手間暇かけて炊いて作ります。あんこ嫌いの人も好きになるという評判のおいしさで、午前中に売り切れることもあるそうです。

(大坪製菓「ねじ饅頭」)

一般的には紅白饅頭を天ぷらにするのですが、これはねじ饅頭と言って昔飛騨神岡地方の方だけでお葬式の時に食べられていたものらしいです。お葬式にこんなカラフルなものを何故食べていたかは謎です…。今はネジ饅頭を食べる習慣がなくなってしまって存在を知る人も少なくなってきたのですが、飛騨神岡の「前田本店」さんのお客様の要望で神岡の老舗「大坪製菓」さんに交渉をして昔を思い出して作ってもらった特別な物です。とても綺麗な見た目でフォトジェニックな和菓子です。味も絶品でペロリと食べてしまえます!こうした伝統的な和菓子はいつまでもなくなる事なく引き継がれて行ってほしいものですね。

天ぷら饅頭も有名ですが、それと同じくして有名な物が飛騨高山の五平餅!五平餅と言えば「あぶらえ味噌」ですね!そんな「あぶらえ味噌」。先にご紹介した飛騨神岡「前田本店」さんが自家製で作っているあぶらえ味噌はおすすめです!

前田自家製飛騨おかず味噌は、創業以来代々伝わる秘伝の味噌です。全て手作りですので無添加で、素材をいかした美味しい味噌です。味噌の種類はあぶらえ・山椒・ゆず・黒胡麻の4種類あります。あぶらえ味噌、さんしょう味噌は飛騨産のものをたっぷり使用しており、飛騨のおかず味噌としてとても人気があります♪あぶらえ味噌に使われるえごまには、長寿や美肌などアンチエイジング効果があり今とても注目されています。あぶらえの香ばしい香りは味噌ととても良く合います!

五平餅と言えばあぶらえ味噌、というように、おもちにつけて食べると本当に美味しいです!また、お魚や野菜スティック、冬場はおでんなど食べ方は様々で、なんでも美味しくなる魔法の調味料です♪値段も1個285円(税抜)ととってもお買得です!美味しくて体にも良いあぶらえ味噌、是非一度ご賞味下さい!

こうした伝統的な飛騨の旬の物を食べて寒い冬も暖かく過ごしましょう!雨にも負けず、寒さにも負けず、どうか心温かな日々を過ごせますように…☆

年越しそばならぬ「年越しラーメン」

飛騨高山では年越しに、蕎麦ではなくラーメンを食べます。飛騨高山では「そば」というと「ラーメン」を指し、蕎麦は「日本蕎麦」と呼びます。シーンと静まった大晦日の夜、外は誰も歩いていません。そして12時近くになり除夜の鐘が鳴るや否や、急に大勢の人が次から次へと外出し始めます。その目的先はラーメン店。飛騨高山では厳密に言うと、年越しではなく年を迎えてからラーメンを食べるのです。おそらくこの習慣はこの高山だけだと思います。本当はそばよりもラーメン派だけど、大みそかだけは周りに流されてそばをズルズル……なんて人はいないでしょうか?

そんな方は大晦日、岐阜県の飛騨高山へGO! 飛騨高山では「そば」と言うと「ラーメン(中華そば)」を指し、そばを食べるには「日本そば」や「生そば」と注文しなければなりません。年越しではなく「年を迎えてから」と言った方が正しいのですが、飛騨高山ではラーメンを食べる習慣が根付いています。市民にとって身近だから年越しに中華そばを食べるとし、意味や縁起は、全国の『年越しそば』と同じだと思っています。そばは金運を高める縁起があるといった説が有力です。江戸時代に普及したといわれています。次は令和の世から、年越しラーメンの習慣が広がるでしょうか?

 

伝統から生み出された真心の味わい

飛騨の年取りには欠かせない「汐ぶり」。 「汐ぶり」は飛騨の人々にとっては特別な食べ物です。ぶりは大きくなると名前を変えていく出世魚です。そのため縁起物として特に西日本を中心に年取り魚として食されています。 特に富山湾の氷見で獲れるぶりは最高級のぶりとして知られています。今でこそ飛騨から富山までは車で1時間ちょっとの距離ですが、 その昔は牛や馬が1頭やっと通れるという狭い山道や、橋がなく狭い谷をロープで結び、籠に人や荷物をぶら下げて運んだというようなとても険しい道でした。 そのため、富山湾で水揚げされてから飛騨まで届くのには3日程かかったので、ぶりが腐らないように塩をすり込み、歩荷(ぼっか)や牛の背にのってはるばる飛騨まで運ばれてきました。

海が遠い飛騨では海の魚はとても貴重であり、特にこの年取りのぶりは年に一度の最高のご馳走と言えたでしょう。 流通が発達した今でも飛騨ではぶりは特別な食べ物で冬のソウルフードともいえます。この塩漬けされたぶりを飛騨では「汐ぶり」と呼び、更には信州各地へ年取りの魚として運ばれました。 信州に運ばれる間も更に塩がなじんで独特の旨味が加わり、信州では「飛騨ぶり」と呼ばれ高値で取り引きがされたようです。 このように富山から飛騨を経て信州に至るルートは「飛騨ぶり街道」と呼ばれ現在に伝わっています。そして毎年、今年も家族で新年を迎えられることに感謝をしつつ飛騨の人たちは汐ぶりを頂きます。

ご挨拶

歳末の候、ますますご清栄とお喜び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、心よりお礼申し上げます。
お陰様で弊社も無事に年の瀬を迎えることができました。

これもひとえに皆様方のお力添えによるものと感謝しております。
来年も変わらぬご愛顧のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。


株式会社結/HIDABAKO編集部

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書いた人:HIDABAKO 編集部

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