飛騨市「渡辺酒造店」の蔵見学をさせていただきました
飛騨は、日中でも氷点下が続き、そんな中でも1月は最も寒さの厳しい時期を迎えます。この時期に仕込みのピークを迎えるのが酒造メーカー。
今回は、飛騨を代表する銘柄「蓬莱」を製造する渡辺酒造店様(飛騨市古川町)の蔵見学をさせていただきました。
▼「蓬莱」とは
「蓬莱」は、華やかな香りとフルーティさが特長です。
岐阜県の酒蔵の中で渡辺酒造店さんは最大の生産量を誇っています。
有名メーカーが取り組む地産地消!原料の米は飛騨産の「ひだほまれ」
「蓬莱」の酒づくりに適したさまざまな米が使われますが、特に、飛騨の地元でつくられる「ひだほまれ」を多く使用し、地産池消に取り組まれています。地域内経済循環を向上させるうえで、渡辺酒造店さんのような有力メーカーが地産池消に取り組むことは非常に重要です。
お酒ができるまで 工程★特別
写真ではなかなか伝えられないのが残念ですが、渡辺酒造店さんでは「楽しいお酒になるように」という効果を実証すべく、お酒に大音量の「吉本新喜劇」を聞かせつづけている、おそらく全国唯一の酒蔵です。
有料での蔵見学も可能。すでに300名の方が見学!
▼有料での蔵見学も可能
昨年9月より、主に外国人を対象とした有料の蔵見学も受け付けています。
申し込みは、電話かメールで可能です。
料金はお一人2,500円。原則として、1週間前の予約が必要です。
開始してからすでに、300人ほどの方が利用されたそうです。
▼「酒蔵ツーリズム」について
もともと酒蔵は「お酒を作る所」であり、観光客の見学を積極的に受け入れる酒蔵が多いとはいえません。そんな中、飛騨には全部で12の酒蔵があり、全国にさきがけて、渡辺酒造店さんは観光客の受け入れを始めています。
観光客にとって、酒蔵は「見て楽しく」「飲んで楽しい」場所ですが、
・酒蔵は、酒造りが行われる真剣勝負の場所であり、入れない場所や時期がある
・観光客はお酒を飲むとその後の移動手段が減る
といった(当然の)課題があります。
飛騨だからこそ、こうした課題を上手に解決し、ものづくりと観光がうまく両立する先進地域へと発展していけると思います。